文鳥の特徴や性格、飼い方について

愛らしくて飼いやすく、とても賢い文鳥。江戸時代に日本に輸入されて以来、多くの愛鳥家に可愛がられてきました。ヒナから育てれば、手にちょこんと乗る“手のり文鳥”になってくれることもあります。手の中で甘える仕草に、心がほんわかと温まります。

文鳥ってどんな生き物?

文鳥ってどんな生き物?

文鳥はインドネシアの固有種です。スズメよりやや小さい15cmくらいの小さな鳥で、滑らかで色鮮やかな羽毛に覆われています。日本には江戸時代初期に輸入されたと伝えられており、浮世絵にも描かれています。

文鳥のクチバシの先は尖っていますが、噛む力はさほど強くありません。飼い主をパートナーとして認識している場合は、ケージから出すと、ほかに止まり木などがあっても、自らすすんで飼い主の手や頭などに乗ろうとします。頭が良く、人を区別したり、感情を察知したりするといわれています。飼い主が名前を呼ぶと、喜んで飛んでくる文鳥もいます。

文鳥には複数のカラーバリエーションがあります。代表的なカラーとしては、黒い頭部に濃灰色の胸部のノーマル文鳥、白いまだら模様のある桜文鳥、日本で生まれた品種の白文鳥、オランダで生まれたシナモン文鳥、美しい銀灰色のシルバー文鳥など。ほかにも様々なカラーがあるので、文鳥を家族に迎え入れる際は、あなたのお気に入りを探してみてください。

このように、文鳥は美しい羽毛や愛情深い性格で幅広く愛されている小鳥です。カラダと糞は無臭に近く、飼っていて臭いが気になりません。近所迷惑になるほど大きな鳴き声を出すこともなく、マンションでも安心して飼育できます。

文鳥の飼育に必要なものは?

文鳥の飼育に必要なものは?

まずケージとエサ入れ、水入れ、水遊び容器を準備して、住環境を整えましょう。文鳥のケージは1羽につき1ケージが基本です。最低でも、底が30~40cm、高さ35~45cm程度のスペースは確保しましょう。これより小さいと羽繕いをする余裕がありません。ケージはなるべく広いものを用意し、その中に文鳥が落ち着いて過ごせるシェルターなどを設置してあげましょう。底を引き出せるタイプなら、掃除がしやすくて便利です。

エサ入れは深さと重さのあるものがおすすめです。文鳥はエサ入れからエサをかき出してしまう癖があり、エサ入れをひっくり返してしまうこともあります。文鳥がエサ入れをひっくり返してしまい、食べたい時に食べられない状況になってしまわないよう、ふた付きのエサ入れを用意してあげると安心です。

文鳥は水遊びをするため、飲み水用の水入れのほかに水遊び容器を用意します。プラスチック製は傷みやすく、磁器や陶器製の方が衛生的です。プラスチック製の容器に傷が目立ってきたら、細菌の繁殖の心配もあるため早めに新品と交換しましょう。

ケージ内の備品として止まり木を用意します。足の病気を予防するためにも、文鳥が握った時に細すぎず、太すぎない、直径12ミリ前後のものを選びましょう。遊び道具のブランコも、幼鳥時から取り付けると文鳥のお気に入りになります。副食物の青菜を入れる「菜差し」もあると便利です。

エサは主食と、栄養を補助する副食物を組み合わせて与えます。主食は数種の穀物を配合した「シード」と、総合栄養食の「ペレット」の2つから選びます。
また、シードには殻付きとムキエサの2種類があります。一般的に、文鳥は幼鳥期に食べていたフードを、その後も好んで食べるようになります。途中からエサを変更するのは難しいので、文鳥を家族に迎え入れる際は、それまでどの種類のエサを食べていたかを必ず確認するようにしましょう。

シードだけではビタミンやミネラルが不足するため、副食物として青菜やボレー粉を与えます。青菜は小松菜やチンゲンサイ、豆苗がおすすめです。シュウ酸を多く含むホウレンソウやアクの強いネギ、粘りのあるモロヘイヤは避けます。青菜は念入りに水洗いして、農薬を落としてから与えましょう。

また、不足しがちな栄養素を補うためのサプリメントも市販されているほか、整腸作用のある乳酸菌や酪農菌、納豆菌などの腸内細菌を与えることもあります。いずれのエサを与える場合も、毎日の健康チェックを欠かさず、何か異常がみられた時は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

文鳥を飼うにあたっての注意点

文鳥を飼うにあたっての注意点

室温の調整

熱帯地方原産の文鳥は比較的暑さに強い鳥ですが、暑すぎると衰弱してしまいます。また、寒さに弱いので、温度や湿度はなるべく一定に保ちます。夏はケージを風通しの良い場所に置き、冬はペット用ヒーターなどで室温を調整してください。

窓の開閉

文鳥は、窓が開いていると逃亡します。外に出てしまえば、自力で帰ってくるのは困難です。ケージの外に出す時は、部屋の窓を必ず確認しましょう。また、レースのカーテンは爪に引っ掛かりやすいので束ねておきます。

ほかのペットの攻撃

ほかのペットに攻撃されないように注意しましょう。犬や猫はもちろんですが、ハムスターもケージの隙間から文鳥を攻撃することがあります。ウサギは攻撃しないので安心ですが、金魚などの水槽は文鳥が落下事故を起こす可能性もあるので、ふた付きのものにしましょう。

毎日のお世話

文鳥は1日エサを食べないと死んでしまうことがあります。毎日のお世話が必要な生き物なので、旅行等で不在の際は、代わりに世話をする人の手配やペットホテルの予約をするなどの計画が必要です。また、人との適度のコミュニケーションがないと、文鳥は人を怖がるようになります。少しの時間でもケージから出して、文鳥と遊ぶ時間を作りましょう。

文鳥はとてもさみしがり屋です。毎日愛情を込めてお世話して、可愛い文鳥と長く健康に過ごしましょう。

症状別事例

飼い主さまだけが気づいてあげられるペットの変化があります。 どこかいつもと違ったら、ご相談ください。ワンちゃん、ネコちゃんはもちろん、ハムスター、モルモット、フェレット、ハリネズミ、ウサギ、鳥、カメなど、当院では、幅広いエキゾチックアニマルの診療を行っています。