鳴き声でわかる。文鳥の感情、気持ちについて

美しい色合いと人懐こい性格が人気の文鳥。愛らしい見た目とともに、鳴き声もきれいで心が和みます。その鳴き声には、様々な意味があります。鳴き声の意味を理解できれば、愛鳥との距離もぐっと縮まりますね。

文鳥ってどんな鳥?

文鳥ってどんな鳥?

文鳥はインドネシア原産の、スズメの仲間の小鳥です。スズメよりやや小さく、体長は15cmくらいの手のりサイズ。個体差はありますが、平均寿命は7~8年程度といわれています。熱帯地方を飛び回っていた野生の頃の名残からか、水遊びが大好きで、寒さに弱い特徴があります。

とても活発で陽気な性格で、気が強く縄張り意識も高めです。繊細な面もあり、飼い主がかまってくれないと、飼い主を怖がるようになることもあります。ヒナから育てると「手のり文鳥」になり、飼い主をパートナーとして、一途に慕ってくれます。羽毛にはノーマル、桜、白など、様々なカラーバリエーションがあります。

文鳥は江戸時代初期に日本に輸入されました。浮世絵にも登場するなど、日本人にはお馴染みの小鳥です。鳴き声も美しく、明治の文豪・夏目漱石の短編小説『文鳥』で描かれた文鳥の鳴き声は、「千代千代」と漢字で表現されていました。

文鳥の鳴き声について

文鳥の鳴き声について

文鳥の鳴き声は美しく穏やかで、近所迷惑になることは少ないでしょう。鳴き声はスズメに近く「チッチッ」「チュンチュン」という風に聞こえます。しかし、よく聞くといろいろな鳴き方があります。鳴き声の違いとともに、その時の状況も判断材料になります。

「チッチッ」または「ピッピッ」と強く短く鳴くのは、「ねぇねぇ」と呼びかけている「呼び鳴き」です。飼い主に何かしてほしい時は、この呼び鳴きをします。いつまでもうるさく連呼する場合は、「騒げば何かしてくれる」と覚えてしまったのかもしれません。呼び鳴きが止まらない場合はその場を離れ、静かになったらおやつなどをあげて褒めてあげるなど、根気よくしつける必要があります。

「キュウキュウ~」「キュル~」と寂しそうに鳴くのは「寂しいから遊んで、かまって」という意味です。オスの場合は「ピチューイ」のように、歌うように鳴きます。甘えたい時に鳴くので、飼い主をパートナーと認識している証拠でもあります。また、発情している場合もあります。オスがカラダを膨張させて、跳ねながら「ピチューイ」「ピーヨピーヨ」と鳴くのは求愛ダンスです。

「ゲッゲッゲ」という鳴き声は周囲に危険が迫り、飼い主に「危ない、危険」と知らせる意味があります。文鳥にとって危険なもの、たとえば猫やカラスなどに反応して鳴きます。「ゲルルルル」「クルルルル」「ゲギョギョギョギョ」などは怒っている時、あるいは威嚇する時の声。この声を出す時は文鳥の態度も豹変して、かなり真剣に怒ります。

「ポポポポ」「ピピピピ」「チチチチ」と長めに鳴くのはあいさつの鳴き声です。文鳥を2羽以上飼育していると、文鳥同士があいさつを交わし、会話している時に「ポピポピポピ」と聞こえます。

文鳥と上手に付き合うために

文鳥と上手に付き合うために

文鳥は鳴き声でコミュニケーションをとろうとします。鳴き声の違いを聞き分けて、文鳥の気持ちを察してあげましょう。また、飼い主からも「ご飯だよー」「お掃除するね」などと声をかけるようにしましょう。文鳥はおしゃべりなので、飼い主がおしゃべりすると喜びます。

文鳥には苦手とする動作があります。それは、指先やペン先などの尖ったものを文鳥に向けることです。文鳥は威嚇されていると認識し、「ゲルルルル」といった声で鳴いて怒ります。文鳥がその声を出したら、飼い主の行動や周囲のモノの何が原因だったのかを考えましょう。文鳥ごとに個性があり、ホウキやハンガー、つけ爪、新聞紙など、思わぬものが原因となっていることがあります。

文鳥をケージから出して運動させる際は、くれぐれも安全に注意してください。事前に家じゅうの戸締りを確認するほか、ガラスに激突してケガをしてしまわないよう、窓にはカーテンを引きましょう。また、放鳥中は文鳥から絶対に目を離さないでください。
文鳥は運動好きのため、呼び鳴きで放鳥を催促します。ただし、文鳥に限らず、鳥は放鳥するとフンの頻度が増すことがあります。これはカラダを軽くして飛びやすくするためです。フンのしつけは鳥には無理なので、汚れたら困るものは事前に片付けておきましょう。

文鳥は、パートナーに感情を伝えるツールとして、「鳴き声」を発達させました。文鳥のより良いパートナーになるために、その「鳴き声」にしっかりと耳を傾けてください。もちろん、完全に理解することは難しいかもしれません。しかし、この「鳴き声」というコミュニケーションツールを活用することにより、文鳥と飼い主の間に深い愛情が育まれ、ともに過ごす日々をより楽しむことができるでしょう。

症状別事例

飼い主さまだけが気づいてあげられるペットの変化があります。 どこかいつもと違ったら、ご相談ください。ワンちゃん、ネコちゃんはもちろん、ハムスター、モルモット、フェレット、ハリネズミ、ウサギ、鳥、カメなど、当院では、幅広いエキゾチックアニマルの診療を行っています。