カメは長生きって聞くけど、実際の寿命はどれくらい?

「鶴は千年、亀は万年」ことわざ通り、カメは長寿のシンボルとして古くから親しまれています。縁起がよくてペットとしても人気のカメ、実際はどのくらい長生きなのでしょう。

カメはやっぱり長寿だった!

カメはやっぱり長寿だった!

カメは爬虫類の中で、世界で一番長生きする生き物とされています。無脊椎動物まで含めると、不老不死といわれる「ベニクラゲ」というツワモノがいますが、脊椎動物の中では一二を争う長寿な生き物です。

イギリス領のセントヘレナ島で暮らすアルダブラゾウガメ(セーシェルセマルゾウガメ)のジョナサンは、推定年齢なんと184歳! 現在存命中で、正確な年齢が確認できる動物の中では、世界最高齢とされています。さらに1966年に死亡したホウシャガメのトゥイ・マリラは、推定188歳以上といわれています。18世紀の探検家ジェームズ・クックがトンガ王室へ献上したカメといわれ、「動物最高齢」としてギネス認定されています。
また、インドで2006年に亡くなったアルダブラゾウガメのアドワイチャは、記録に不備があるものの、250年以上も生きた可能性があるといわれています。このアルダブラゾウガメの平均寿命は150年ほどといわれ、人の飼育下では撫でてもらいたがるそぶりも見せる、人懐こい大型のリクガメです。

ただし、すべてのカメが100年以上生きるわけではありません。現在世界中で約300種類のカメが確認されており、陸生、半陸生、水生に大きく分かれます。ペットとして人気の小型のカメのうち、クサガメやニホンイシガメの寿命は、野生下では平均20年ほど、ミドリガメは平均15年ほどといわれていますが、ペットとして飼育された場合は、飼育環境などによって大きく変動します。比較的小型のリクガメであるロシアリクガメ、ヘルマンリクガメ、ギリシャリクガメは30~50年ほど。ウミガメは、正確な寿命はわかっていませんが、日本近海でよくみられるアカウミガメの場合、70~80年ほどと推測されています。

長生きの秘訣は?

長生きの秘訣は?

カメは小型のものでさえ、犬や猫などの他のペットより長生きします。では、なぜカメの寿命は長いのでしょうか。
一説には、カメは細胞の代謝のサイクルが遅く、成長の速度がゆっくりであるためと考えられています。さらに、寒くなると冬眠、暑くなると夏眠に入ります。体力を使う夏と冬の季節はカラダを動かさず、エネルギーの消費を抑えるのです。

動物は、エネルギーを消費すると酸素を各細胞に送ります。その酸素は栄養素を酸化してエネルギーに変えますが、そのためカラダは酸化し、老化へとつながります。その老化へのプロセスが、カメの場合はゆっくりと進行します。

また、カメは水中で呼吸や心拍数を下げ、省エネモードで長時間水中に潜っていられるという身体機能を持ちます。カメの長生きの理由は、こんなのんびり、ゆっくりとしたスローライフにあるのかもしれません。

カメを家族に迎えたら、飼い主もそのゆったりとした行動を眺めながら、のんびりと過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか。

症状別事例

飼い主さまだけが気づいてあげられるペットの変化があります。 どこかいつもと違ったら、ご相談ください。ワンちゃん、ネコちゃんはもちろん、ハムスター、モルモット、フェレット、ハリネズミ、ウサギ、鳥、カメなど、当院では、幅広いエキゾチックアニマルの診療を行っています。