ドッグ検診
当院では、動物の健康維持のために年に一度のドック検査(人間ドックの動物版)を推奨しています。この検査は、当院が誇る高度な診断能力と治療効果を支える重要な要素です。検査を通じて得られるデータや動物の状態から、統計やエビデンス、そして豊富な経験に基づいた診断と治療を行うことが可能です。
検査の目的
- 早期発見と予防
- 健康データの重要性
健康な状態で総合的な検査を行うことで、潜在的な病気を早期に発見し、予防につなげることを目的としています。
若い動物においても、健康時の検査データは将来の病気の際にどの部分がどのように変化したかを把握するための重要な指標となります。これにより、より正確な治療方針を立てることができます。
このように、ドック検査は動物の長期的な健康管理において非常に価値のあるものです。定期的な検査を通じて、動物の健康をしっかりと見守りましょう。
検査項目
- 一般身体検査
- 血液検査
- レントゲン検査(デジタルレントゲン)
- 腹部エコー検査(腹部超音波検査)
- 尿検査(尿沈渣分析装置 IDEXX セディビュー Dx)
体重・体温の測定
聴診(心音・肺音)
触診(骨格・皮膚・眼・耳・口腔内・体表リンパ)
血球数算定と血液化学検査を基本とします。
肝臓や腎臓といった重要な臓器の状態・血球や貧血の状態等を数値化して知ることができます。
必要に応じて検査項目の追加をさせていただきます。
外部からでは診ることのできない臓器や骨の状態を撮影します。
骨の異常のほか、心臓の大きさや肺の状態、腹部や胸部の病巣を映し出します。
超音波診断装置 ARIETTA 750 超音波診断装置 ARIETTA Prologue
体外から超音波をあて、その反射音(エコー)をコンピュータ処理し臓器や組織の様子をリアルタイムで調べます。
レントゲンでは分かりにくい腹部臓器の運動状態や軟部組織の大きさや厚みを把握することにより異常を検出します。
8億枚の画像を学習データとした先進的な人工知能(AI)を使用し、尿結石、細菌、異常細胞などの異常を的確に検出いたします。また、腎臓機能の評価、膀胱炎の原因などを知ることができます。
必要に応じて以下の追加検査を実施することができます(一部記載):
- 心エコー検査(心臓超音波検査)
- 心電図検査
- 血圧測定
- 血液ガス検査
- 眼検査(スリット検査・シルマー試験・眼圧測定)
- 眼底検査(眼底カメラ)(眼球超音波検査)
- オトスコープ検査(水平耳道ー鼓膜)
- 鼻腔内視鏡検査(硬性鏡および軟性鏡)
- 気管支鏡検査(先端部径4.1mm 鉗子口径2.0mm 気管支用スコープ FUJI「EB-710P」)
- 透視検査(Cアーム)
- 上部消化管内視鏡検査
- 細胞診・生検検査
- CT検査 全身用X線CT診断装置 Supria(医療機器認証番号:225ABBZX00127000)
- 便検査(PCR検査 培養検査等)
- 上気道感染症検査(PCR検査 培養検査等)
- 癌遺伝子検索 Nu.Q® Vet Cancer Test
- 癌マーカー 膀胱・前立腺腫瘍(上皮性腫瘍 移行上皮癌):V-BTA BRAF遺伝子変異
- 腫瘤型肝細胞癌(HCC):血清 α- フェトプロテイン(AFP)
費用
料金:50,000円〜 ※体重/ 年齢/ 基礎疾患/ 品種-動物種によって、追加検査や追加処置費用が発生するかにより変わります。
実施の流れ
検査前
完全予約制です。ご予約をお願いいたします。
- 初診の方は、お電話でお申し込みください。
- 再診の方は、診察時・お電話・LINEにてお申し込みください。
※爪切り・スケーリング・予防等追加でご希望の処置は、ご予約の際にお伝えいただけますとスムーズです。
検査お預かり当日
当日、胃の中に食べ物やお水があると検査への影響が出る場合がございます。
お食事は、来院の8時間前までお水は、来院の2時間前までに与えていただくようにお願いいたします。
お薬がある場合は、飲んできてください。
問診後にお預かり
お預かりの際に当日の体調をうかがいます。
(元気・食欲・排泄状況・気になっていること等)
食べているご飯やおやつ・サプリメントやお薬の種類や量も教えてください。
※お預けが初めての方は、同意書の記入をお願いいたします。
緊急連絡先2か所のご記入をお願いしております。ご準備ください。
検査実施
一般身体検査・血液検査・レントゲン検査・エコー検査・尿検査等
検査後お迎え
ご予約いただきましたお時間にご来院ください。
一部検査結果のご報告をさせていただきますが、結果が出るのに時間がかかる検査については後日のご報告となります。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
診療方針や設備について
培ってきた経験・磨かれた技術・最先端の知識で診療させて頂きます。常に最新の情報をもとに治療ができるよう、設備はもちろん、数多くの学会に出席し、研究と課題の確認をおこたりません。自らも研究課題をもち、活発な症例報告や研究発表を行い、獣医療発展と動物たちの幸せのため、日々努力しております。